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7.ルノアール

2012年01月12日 22:22

2009年8月8日。その日僕はJR蒲田駅に向かっていた。

御影さんには前日にメールして「黒いリュックサックを持って、緑色のスニーカーを履いています」と伝えておいた。多分向こうから僕を見つけてくれるはずだった。

絶対に遅れないようにしようと思って、待ち合わせのスターバックス前に着いたのは午後1時の待ち合わせの20分前。まだそれらしき人影はない。
僕は時間つぶしに駅ビルの本屋に入り、「iPhoneアプリで週末起業」という題の本を買うと、待ち合わせの場所に戻った。

そして数分して、御影さんが来た。

御影さんは初対面だけれどすぐわかった。眼鏡を掛けていて親切な感じで、しかもこういうことに慣れている感じがした。
すぐ近くのルノアールに行きましょう。
そう言われて僕らはスターバックスの前を離れた。

道すがら御影さんは自己紹介してくれた。多分、本人にとっては何てこともない言葉ばかりだったろう。けれど僕は、今でも幾つかを思い出せる。
「仕事とプライベートは3割ぐらい被っている」
この言葉を聞いたとき、うらやましいなあと素直に感じた。

御影さんによれば、使用許可を出しているサークルさんは両手で数えられる程度とのことだった。買ったばかりというMac Book Airの画面を使いながら説明してくれて、本当にありがたかった。

「拡張子が.ietのファイルはメモ帳で開かないんですけど」などという僕の質問にも呆れずに、それは拡張子をテキストエディタに紐付けすればいいと丁寧に答えてくれた。

この時聞いた話の中で記憶に残ったことがもう一つ。Seleneが日本語アプリにもかかわらず、4割は海外でダウンロードされたという説明の部分だった。
海外のApp Storeでもレビューがついていると聞いた時には、思わず「おおっ」と声が出た。

世界中で自分の作品が読んでもらえる。
これが僕の完成に向けた原動力の一つになった。そして、その後の伏線になったりもする。

ついでに言えば、待ち合わせ前に買った「iPhoneアプリで週末起業」もいい本だった。

 * * * * * * *

それからは、Artemis Engineでスクリプトに集中する日々が続いた。

作業は、仕事から帰宅した後の午後10時頃から午前2時頃まで。帰省時に秋葉原で買ってみた幾つかの同人ソフトを研究と称して息抜きにプレイする以外は、黙々と作業を続けた。

1か月半後の9月20日。
絵師の伊砂さんに百何回目かのメールをした。
これが、β版というか「とりあえず版」のビジュアルノベル完成報告だった。

その時は、それからリリースまでに1か月以上もかかると思っていなかった。


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